デジタルデータとパネルを県文化観光国際部へ 九州オリエント測量設計が設立50周年事業の一環で 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録推進を支援する九州オリエント測量設計梶i中島靖人代表取締役)は10日、県文化観光国際部の松川久和部長を訪ね、同関連遺産をPRするためのベースマップを県に寄贈した。同社は今年10月、設立50周年を迎える。この記念事業の一環として行われたもの。世界遺産登録に向けた活動を県民全体での取り組みと捉え、より多くの人たちに関心を持ってもらうのが目的だ。
同社からは中島社長のほか、江口忠宏企画課長、同課の田中実里氏の3人が訪問。県からは県文化観光国際部の松川部長ら3人が対応。会社の技術を生かしたPRツールとして、中島社長がデジタルデータとA2サイズのパネルを松川部長に手渡した。寄贈されたマップは、国土地理院などの地図をもとに、原城跡や大浦天主堂など全10種類の地図を作成。下準備期間を含め作成までに約3カ月を要したという。
取材に対して中島社長は「50年間、この長崎の地で仕事をやらせていただいていることに対し、技術をもって恩返ししたいと考えた」などと寄贈に至った趣旨を説明した。その上で「『どこにあるのか』、『なぜ、そこにあるのか』を正しく理解し、その歴史的価値をPRする活動に役立てていただきたい。数多くの観光客の方に役立てていただければうれしい」と期待を寄せた。
これに対し松川部長は「さまざまな企業や団体から支援を受けているが、このような新たな支援の仕方があることに感心した。十分に活用させていただきたいと思う。このたびは、本当にありがとうございました」と御礼を述べた。