北海道建設新聞社
2017/08/21
【北海道】中札内村が役場庁舎移転先候補に旧保育所跡地を検討
2020年度までに庁舎建て替えを予定している中札内村は、旧中札内保育所跡地を候補に移転改築の検討を始める。17年度中にも基本設計の入札を実施したい考えで、入札方式はこれから決める。
大通南2丁目3にある現庁舎はRC造、2階、延べ1263m²。1968年に建設し、08年度に実施した耐震診断では庁舎の桁行きで必要な強度を満たしていないことが判明した。庁内に建て替え手法を議論する検討委員会を設置するなど対応策を探っていた。
現庁舎に隣接する農村環境改善センターには産業課と施設課が入っており、駐車場を合わせた敷地面積は3570m²ある。新庁舎には2つの課も集約したい方針。
東2条南1丁目にあった旧中札内保育所の敷地面積は7160m²。保育所は14年度に東4条南7丁目へ移転し、跡地は利用策が固まらないまま残っていた。
村では早ければ9月にも旧保育所の解体工事を発注する。
事業費は約10億円を想定している。村では14年度から財源確保のために基金を積み立てており、現在までに4億円が積み上がっている。さらに国の支援制度を利用し、庁舎建て替えのために借り入れる地方債の返済額の約2割を国が地方交付税で補助する。
今後は9月ごろに住民説明会を開催し、村民と意見の調整を図る。