東京都財務局は8月21日、「都立日野高等学校(29)改築工事基本設計」の委託先特定に向けプロポーザル手続きを開始する。現在の総合球技コートの位置に延べ床面積約1万平方b規模の新たな校舎を建設。機能移転後に既存校舎を解体し、跡地に延べ床面積約2700平方bの体育館・プールを建設し、その後既存の体育館などを取り壊す計画。9月4〜8日に参加表明書を受け付け、同月15日に技術提案書の提出を要請。提案内容の審査とヒアリングを行って設計者を選定し、11月20日の見積もり合わせを経て業務を委託する。
日野高校(日野市石田1ノ190ノ1、敷地面積3万6277平方b)には、校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ7261平方b)▽特別教室棟(同造2階建て延べ2510平方b)▽体育館棟(鉄骨造2階建て延べ1433平方b)▽武道場棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1624平方b)―などの建物がある。いずれも老朽化し、躯体や設備の劣化が進んでいるため全て建て替える。
敷地の西側にある総合球技コート部分に延べ床面積1万0497平方bの規模で校舎棟を新築し、機能を移転後に既存校舎を解体。続いて延べ床面積2755平方b規模の体育館・プール棟を建設し、完成後に既存の体育館棟や武道場棟、プールを解体。最後にグラウンドを改修する。
今回委託する業務の中で、大まかな建物の配置や構造・規模、工程などを固める。参考業務規模(税込み)は5400万円程度。
17〜18年度に基本設計、18〜19年度に実施設計作業を進め、20年度に1期工事として校舎棟の改築に着手し、22年度に完成させる。同年度中に2期工事として既存校舎棟の解体を開始し、23年度に完了させた後、3期工事として23〜24年度の2カ年で体育館・プールの改築を実施する。24〜25年度に行う4期工事で既存体育館・プールを解体し、最後に5期工事として25年度にグラウンドを改修し事業全体を完了させる。
提供:建通新聞社