日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/08/03
【埼玉】埼コン協が県との連絡会議を開催
埼玉県建設コンサルタント技術研修協会(安田陽一会長)は7月28日、県関係部局長との連絡会議をさいたま市浦和区のプリムローズ有朋で開き、各部局長あてに要望書を提出した。発注者側からは、県民生活の安全・安心を守るためには、災害発生時の応急復旧などに対応可能な県内業者の役割が重要であるとの認識が示され、協会からは安定した受注機会の確保などが要望された。
安田会長は「おかげさまで、最近は技術力もレベルアップしてきたと自負しております。大手コンサルタントに会社の規模ではとてもかないませんが、個々の技術者の技術力は、引けを取らないと思っていただけるようにと考えています」とあいさつ。引き続き県内企業の育成を要請した。
西成秀幸県土整備部長は「皆さまの仕事は事業の第一歩として、絵を描いていただくことで、それに基づき現地で作業を進めるわけです。大切な役割であり、逆に言えばできたものの品質や成果を確認することにつながります。これからも技術力の向上に努めていただきたい」と、日ごろの協力にお礼を述べるとともに、互いに研さんする重要性を話した。
県からは西成県土整備部長を筆頭に、野川達哉都市整備部長、篠崎豊農林部長、諏訪修之企業局長、新井伸二下水道局長、和栗肇総務部契約局長、磯田和彦県土整備部建設管理課長などが出席。協会からは顧問の野本陽一県議会議員、会長以下役員などが参加した。
会議では、協会側から2017年度の事業概要が説明され、県からは各部局ごとに予算概要や主要施策が解説された。その後、安田会長から各部局幹部に要望書が手渡され、意見交換を行った。
要望事項は次のとおり。
▽建設コンサルタントの経営の健全化や、担い手の中長期的な育成・確保のため、適正な工期の設定と適切な設計変更をお願いします。
▽指名競争入札で発注される場合は、建設コンサルタントに在籍する技術者本人の実績を勘案した、指名選定をしていただけるようお願いします。
▽一般競争入札で発注される場合は、実績条件、配置予定技術者条件を業務内容に応じて、必要最小条件で発注されるようお願いします。
▽出先機関において一般競争入札で発注される場合は、地域要件として県内本店とする業務の発注もお願いします。