日本工業経済新聞社(山梨)
2017/08/18
【山梨】農振計画変更案でホテルやコンビニ 甲州市
甲州市は、土地における農業上と都市的利用の調整を図るとして、農業振興地域整備計画の変更案の縦覧を7日、開始した。農用地からの除外はほぼ前回並みの規模。ホテルやコンビニ建設など、商業用地への転用件数増が目立っている。
今回の変更のなかで農用地からの除外は33件(2万1350・1u)を数え、昨年11月分(32件、2万3946・94u)と大差は見られなかった。しかし、編入分(39件→59件、2万2179u→2万6347・29u)については、件数・面積ともに前回から大きく伸びている。
除外後の用途としては商業用地への転用が増えており、今回はホテルや2カ所のコンビニエンスストアの建設など14件、面積1万2242・1uの計画が申請されている。
ホテルはリゾートホテルとされており、菱山菖蒲沢地内の2094uに対する除外申請が出されている。コンビニ建設を目的とする除外は下於曽大木戸と山幸神の2カ所で、それぞれ3154u、1164uが対象となっている。
また、企業が進める案件も含め太陽光発電システム設置を理由とするものは5件。面積は3374uで、ともに前回より増加している。
計画変更案の縦覧は9月6日まで産業振興課を窓口に行われており、意義等の申し立てがなければ9月下旬には県からの許可が下りる見通し。除外の用途別内容は次のとおり。掲載は◇用途@件数A面積B前回の件数−面積の順。
◇住宅用地(個人住宅、駐車場等)@13件A4780uB18件−6483・94u
◇商業用地(境内地、駐車場等)@14件A1万2242・1uB9件−1万1661u
◇資材置場@1件A954uB2件−2997u
◇その他(太陽光発電)@5件A3374uB3件−2805u
【表:主な農用地除外等の案件(面積500u超)】