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北海道建設新聞社
2017/08/18

【北海道】札幌・八軒の公務員宿舎跡で大規模宅地開発始動−マンションなども 

 拓豊開発(札幌市中央区南5条西23丁目2の8、佐藤義昭社長)は、札幌市西区八軒の国家公務員宿舎跡地約6・8haを使った宅地開発に本格着手した。「ウィズランド八軒」として、戸建て住宅用地178区画をはじめ、マンションや病院用地、街区公園の整備を計画。2020年までの4カ年にわたる巨大プロジェクトが動きだした。
 場所はJR琴似駅が近い札幌市西区八軒1条西4丁目ほか。北海道財務局が宿舎15棟、敷地6万7891m²を解体・撤去を条件に一般競争で売却した物件で、同社が32億100万円で落札した。
 ことし3月から本間解体工業で既存建物の解体に着手。8月10日に開発行為の許可を受け、解体を終えた一部の造成に14日から取り掛かった。
 戸建て分譲宅地に3万3666m²を充て、全178区画を造成する。着工した1工区(50区画)を12月、2工区(29区画)を18年8月、3工区(47区画)を同12月、4工区(52区画)を19年夏に完成させる計画だ。
 最小区画は180m²、最大は258m²で、土地販売価格は平均2200万円程度を見込む。三井ホーム、北海道セキスイハイム、スウェーデンハウス、土屋ホーム、住友林業、日本ハウスホールディングス、国木ハウス、住まいのクワザワ、スカイハウス、アトリエD、住研ハウスの11社が住宅建築を担う。
 共同住宅用地は5885m²で、クリーンリバーが住戸数143戸規模のマンションを建設する見通し。1棟を2工区に分けて整備する計画で、完成時期は1期が19年夏、2期は20年夏ごろになるとみている。
 医療系施設用地は8700m²。札幌市北区にある医療法人社団北腎会の坂泌尿器科病院の移転地とし、20年春の開院を予定している。
 このほか、2513m²の街区公園をはじめ、幅8mの道路約1070m、幅11mの道路約730mも造成する。
 戸建ての全区画には「まちづくりを通して社会問題の解決に貢献したい」(拓豊開発)との思いから、宅配ボックスを標準配備することも決めている。商業施設や学校が集まる好立地ということもあり、同社では19年内の完売を目指している。