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建通新聞社(東京)
2017/08/18

【東京】江東区 夢の島競技場を大規模改修

 江東区は、夢の島競技場の大規模改修工事を実施する計画だ。現在は、阿波設計事務所(江東区)が設計を進めている。工事の公告は、早ければ2018年4月ごろとなりそうだ。建築、土木、電気、機械などの工種で分離発注する可能性がある。6月議会で承認後に着工し、19年内の完成を目指す。
 夢の島競技場の敷地面積は18万4022平方b。敷地南側にある陸上競技場のトラック内は天然芝のサッカーグラウンドがある。競技場東側にある観覧場の建物は2階建てで、1階には会議室や更衣室など、2階には2329席の観覧席を配置。また、陸上競技場の西側外周は芝生席が整備されている。
 敷地北側は12面の少年野球場で、この他駐車場などの施設がある。
 今回の大規模改修では、観覧場建物の電気や給排水、トイレなどの設備を全て更新し、屋上の防水を再整備。床、壁、天井などを張り替える。パラリンピックの選手の利用を想定し、営繕課とスポーツ振興課で協議し、ユニバーサルデザインを極力導入する考え。
 陸上競技場については、日本陸上競技連盟の第2種公認の陸上競技場として整備する。夢の島が埋め立て地であることを踏まえ、地盤沈下対策を講じる予定。具体的にはグラウンドに土を入れて水平を確保する。
 また、既存の駐車場を改修し、大型バスの発着場を整備。競技場の利用者が設置した付属建物を整理し、倉庫や更衣室の機能を持つ簡易な建物を建設する。
 少年野球場の改修に関しては、恒常的なフェンスやネットの修繕などを予定。
 今年度中に営繕課が財政課に予算要求し、そこで具体的な事業費を固める見通しだ。
 建設地は夢の島1ノ1ノ2。

提供:建通新聞社