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建設新聞社
2017/08/18

【東北・山形】佐藤総合計画JVに決定/新消防本署庁舎の設計業務

 山形県酒田市は、7月25日に入札し保留としていた「新消防本署庁舎基本実施設計」について、低入札価格調査を進めた結果、16日付けで1落の8468万2000円で佐藤総合計画・進藤建築設計事務所JVを委託者に決定した。予定価格は1億1680万2000円。調査基準価格は8954万8000円。
 入札には、落札者のほか、梓設計・キャドウイングJV、綜企画設計・赤谷建築設計事務所JV、久米設計・水口建築構造設計事務所JV、大建設計・山崎建築設計事務所JV、山下設計・安島建築構造設計事務所JVが参加した。
 同市千石町1の12の1地内にある旧消防本署は、RC造地下1階地上3階建て、延べ2044・43平方b規模で1974年に竣工した。耐震診断で要補強と判定されたたものの、耐震補強整備をするにも多額の費用が掛かることや、消防・救助技術の高度化にも対応するため新たな施設を建設するとし、移転新築を決めた。建設地は、大町・下切添地内の敷地約4万4000平方bで、現在、林建設工業・酒井鈴木工業JVの施工で造成工事が進められている。
 今回の業務は、日本設計が策定した基本構想を基に、RC一部S造2階建て、延べ3839平方bの消防庁舎棟、S造平屋建ての車庫棟2棟、屋外訓練棟3棟(S造2階建て2棟、S造5階建て1棟)、駐車場や災害広場などの外構設計一式を作成する。
 庁舎は大地震動に対しても、機能確保と収容物の保全が可能な免震構造を採用。内部には事務室、消防指令管制センター、多目的ルーム、講堂、休憩室、トレーニングルームなどを設ける計画。履行期限は2019年3月15日までで、順調に行けば本体工事を19年度春に発注する見込みだ。完成は20年度中を予定している。
 また、同敷地内に配置を予定している市民総合防災センターと多目的屋内運動場は来年度以降に設計を委託する見通し。こちらについては、完成時期は現段階では未定としている。

 提供:建設新聞社