建通新聞社
2017/08/18
【大阪】淀川左岸線2期 本体設計に着手
大阪市は、阪神高速道路会社との合併施行方式により整備する「淀川左岸線2期事業」について、本体工に向けたトンネル設計業務をエイト日本技術開発(大阪市淀川区)に委託した。納期は2018年3月30日。同事業における、市発注第1弾の本体設計業務となる。
2期区間は、大阪市此花区高見1丁目〜北区豊崎6丁目までの全体延長約4・3`。淀川堤防と一体型の本体地下構造4車線、幅員22bとなる。全区間本体は開削トンネルで施工する。道路上面は歩行者専用道路や緑地を整備し、環境や景観に配慮する。
今回の設計対象区間となるのは、国道2号〜阪神高速池田線までの延長約800b。これより以西、始点付近のトンネル設計は、阪高がオリエンタルコンサルタンツ(大阪市北区)に委託して進める。納期は18年7月31日。
市では今後、トンネル設計をいくつかの区間に分けて順次委託していく計画。JRや阪急電鉄の線路と交差する部分については、鉄道事業者と協議して委託方法を検討する。
本体工に着手するのは18年度以降になる見込みだ。本体工は、市、阪高のいずれから発注になるかは未定。工区割りなども含めて今後、事業スキームを両者で検討していく考えだ。
市は、当初予算で事業費約20億5000万円を確保。大部分が工業用水導水施設の撤去や、水道・ガスなどの埋設管移設などの準備工事に充てられる。17年度はトンネル設計の他、自然環境調査、埋蔵文化財調査、土壌調査などを予定している。