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建通新聞社(神奈川)
2017/08/17

【神奈川】川崎市 木造テーマにプロポーザル

 川崎市と有識者、木材や建築の関連事業者などで構成する「川崎市木材利用促進フォーラム」(会長・有馬孝禮東京大学名誉教授)は2017年度、木材利用についての効果的な情報発信に取り組む。川崎市としても木質化リノベーションや先進的な木材利用技術の普及を図る「Wood−Education推進事業」を実施する他、公共建築での国産木材利用を推進。市内設計者の技術力向上を図るため、市発注案件で木造をテーマとしたプロポーザル方式による設計者選定を1件程度行う予定。
 「川崎市木材利用促進フォーラム」は、川崎市内で国産木材の利用促進を目的に16年度に設立された組織。17年度は▽会員の木材利用の情報の効果的な集約・発信▽原産地・木材関連施設などの視察―などを予定している。
 具体的には、定期的なヒアリングなどにより会員の取り組みや物件などの情報を収集。その上で、公共事業、国、社会の動向を加えメールマガジンなどの方法で定期的に発信することで情報共有を図る。さらに、木材利用事例を集めた事例マップの作成、木材事業者一覧の更新を通じて、会員相互のビジネスマッチングを推進する。
 一方、川崎市の取り組みとしては、公募により業者を選定し、先進的木材利用技術を活用した技術講習会、「木育」イベントなどの事業などを実施する。公共建築物については、木材利用促進の方針に基づき、木造・木質化を進めるとともに、設計者を対象に国産木材利用の普及啓発を図る。
 民間建築物については木材利用の普及啓発と併せ、木材利用事例を収集し、ホームページに掲載するなど、木材利用促進に向けた仕組みづくりの検討を行う。
 提供:建通新聞社