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建通新聞社(中部)
2017/08/17

【三重】国交省北勢国道 北勢バイパス未整備区間事業推進調査

  国土交通省北勢国道事務所は、三重県内で事業中の北勢バイパス(BP)が事業評価で「継続妥当」と承認されたことを受け、未整備区間の用地取得交渉や事業推進調査を進める。未整備区間となっている四日市市山之一色町から同市曽井町までの早期完成に向け、工事と調査設計を2017年度に行う。同市曽井町から終点である同市采女までは、事業推進調査を進める考えだ。
 一般国道1号北勢BPは、三重県川越町南福崎(国道23号)から四日市市采女(国道1号)に至り、延長は21`。並行する国道1号、国道23号には渋滞が頻発する区間や、津波浸水が予測される区間があるため、同BPの整備により道路機能を補完する。
 計画延長21`のうち、川越町南福崎から四日市市山之一色町間の延長約8・5`は4車線または2車線で暫定開通済み。
 標準断面は、土工部が全幅25b。構成は、車道幅員7bと路肩幅員1・25b、歩道幅員3・5bが各1方向ずつで、他に中央分離帯1・5bがある。高架部本線は全幅19・5bで、車道幅員7bと路肩路側幅員1・75bを片側ずつ整備し、中央分離帯は2bとなっている。
 事業評価を受け同事務所では、四日市市山之一色町から同市曽井町の延長約4・1`について、トンネル工事などと調査設計、用地取得交渉を進める。
 また、同市曽井町から終点となる同市采女までの延長約8・4`に関しては、交通量や需要量調査をはじめとした調査の他、地元説明会などを予定している。16年度末までの用地取得率は82%、事業進捗率は65%。
 7月28日の事業評価委員会では同事業について、並行する国道1号、国道23号の渋滞緩和による渋滞損失時間の減少や、物流の円滑化による地域経済活性化の支援、第一緊急輸送道路の拡充による災害に強い道路機能の確保などを評価。事業の必要性を認め、「継続妥当」と了承した。

提供:建通新聞社