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　北陸地方整備局敦賀港湾事務所と福井港海岸（福井地区）工事安全対策協議会（五洋・あおみＪＶ、東洋建設、関組、三好土木）主催による県内２大学との意見交換会が９日、坂井市の「センチュリオンホテル　リゾート＆スパ　テクノポート福井」で開かれた。
　技術者を目指す学生を対象に実際の建設現場に触れ、その重要性や仕事等を理解することで、将来の建設業界の担い手になってもらおうと企画。４回目となる今回は就職活動を控える福井大学建築・都市環境工学科と福井工業大学建築土木工学科の３年生を中心に総勢約７０人が参加。
　意見交換会では公務員、コンサルタント、建設（建築）、建設（土木）、女性技術者の計１５のテーブルに班分け。主催する北陸地方整備局と安全対策協議会のほか、共催する日本埋立浚渫協会北陸支部、福井県港湾建設協会、港湾技術コンサルタンツ協会の会員がコーディネーターとなり建設業界に就職する際の心構えなどをアドバイスした。
　開始直後、学生は緊張気味だったが、公務員や技術者から勤務時間や待遇面などに関する興味深い話が飛び出すと学生は積極的に身を乗り出して質問するなど、真剣に耳を傾けていた。技術者は１人前になるためのプロセスやポイントなど生の声を伝えた。参加した学生は「今まで不安に思っていた事が解消され、大変勉強になりました」などと建設業界への就職に大きな手応えを感じた様子だった。
　意見交換会に先立ち、ホテルで福井港海岸整備事業の概要説明を受けたほか、薬液固化実演を体験。普段中に入ることができない広大な敷地を有する福井国家石油備蓄基地の構内をバスで視察するとともに、防波堤上から海岸事業全体を見学した。