県環境生活部環境政策課は、2017年度主要施策概要(6月補正予算改訂版)をまとめた。県の当初予算が知事選に伴う骨格予算での編成だったため、6月補正予算で肉付けを行った。6月補正予算後の同部の本年度予算額は70億2816万円(うち事業費41億3842万円)で対前年度当初比0・8%減(事業費0・7%減)のほぼ横ばいとなった。同部の予算額は県予算の0・4%を占める。
主要施策は、災害廃棄物対策事業、環境マネジメントシステム推進事業、県庁エコオフィスプラン改定基礎調査事業、湖沼水質保全計画策定事業、自然公園施設の再整備など。
災害廃棄物対策事業では、非常災害時における廃棄物処理に対応するため、災害廃棄物処理に係る県の役割や体制、産業廃棄物関係団体等との連携・協力、広域的な対応などを盛り込んだ「災害廃棄物処理計画」を策定する。
県庁エコオフィスプランは、国の「地球温暖化対策計画」に即した改定を行うため、国の補助事業を活用し検討調査を実施。湖沼水質保全計画策定事業では「手賀沼水循環回復行動計画」を改定。自然公園施設の再整備等では、自然公園施設(休憩所・公衆便所・遊歩道等)について必要な改修等を行う。
同部の各課別予算額は、@環境政策課26億7889万円(うち事業費1億1202万円)A大気保全課4億1782万円(同3億8005万円)B水質保全課6億4727万円(同6億3998万円)C自然保護課8億387万円(同7億8374万円)D循環型社会推進課4億6983万円(同4億6931万円)E廃棄物指導課4億2956万円(同3億4783万円)Fくらし安全推進課5億9670万円(同4億3077万円)G県民生活・文化課9億8420万円(同9億7469万円)。
各課の重点事項は次の通り。
▽環境政策課=@環境基本計画の推進@千葉県公害審査会の運営205万円B環境影響評価事業405万円
▽大気保全課=@大気環境の常時監視1億7341万円A大気汚染発生源対策3576万円B航空機騒音対策3264万円C自動車交通公害防止の総合施策の推進5379万円
▽水質保全課=@公共用水域及び地下水の水質監視事業1億154万円A特定事業場等排水監視事業1935万円B生活排水対策浄化槽推進事業2億6000万円C湖沼水質保全計画策定事業347万円D地下水汚染防止対策事業1841万円E公共用水域の放射性物質モニタリング調査事業700万円
▽自然保護課=@野生鳥獣の適切な管理3億58500万円A特定外来生物対策の推進1億75万円B生物多様性保全施策の推進2198万円C自然公園施設の再整備等1億640万円
▽循環型社会推進課=@指定廃棄物の処理A地球温暖化防止推進事業590万円B住宅用省エネルギー設備等導入促進事業3億7250万円C3R推進事業189万円D災害廃棄物対策事業400万円
▽廃棄物指導課=@産業廃棄物処理業者の許可・指導2148万円A産業廃棄物適正処理箇所支障除去事業1億153万円B産業廃棄物不法投棄防止対策事業9856万円C残土条例による残土の適正処理の推進103万円Dヤード対策事業520万円
▽くらし安全推進課=@交通安全県民運動1295万円A自転車安全利用推進事業2784万円B防犯ボックスを核とした地域防犯力・コミュニティ力向上事業8144万円C市町村防犯カメラ等設置事業補助4000万円D千葉県消費生活基本計画の推進E消費者行政活性化基金(推進交付金)事業2億2242万円、ほか
▽県民生活・文化課=@オリンピック・パラリンピック文化プラグラムを契機とした千葉の文化力向上事業1361万円Aボランティア活動支援体制整備事業654万円B「県民の日」事業6000万円、ほか