建通新聞社
2017/08/09
【大阪】大阪市 夢洲まちづくり構想まとまる
大阪市は、統合型リゾート(IR)や万国博覧会(万博)の会場として想定する夢洲の開発に向け、夢洲まちづくり構想をまとめた。「SMART RESORT CITY・夢と創造に出会える未来都市」をコンセプトに、エンターテインメント機能やMICE機能を核とした開発を進めていく考えだ。
開発の対象となるのは、夢洲中央部の約170f。統合型リゾート(IR)の導入を視野に入れながら、埋め立てによる土地造成の進捗に合わせて、北側部分から3期に分けて段階的に整備を進める。集客人口は年間約3000万人、建設投資額は8240億円を想定している。
第1期は北側の約70fが対象。IR機能を核として、オールインワンのMICE施設やエンターテインメント施設、商業・飲食施設などを整備する。集客人口は年間約1500万人、建設投資額は約4300億円を見込む。19年度からの土地利用を想定し、インフラ整備や開発区域内の整備などに着手。24年の供用を目指す。
万博開催後の整備を予定する第2期は、中央区域の約60fが対象。第1期で導入されたエンターテインメント機能やレクリエーション機能を充実させる他、MICE拠点を形成し、大規模展示会や国際会議などへの対応力を強化する。2期整備により、集客人口は年間約2700万人、建設投資額は7350億円になる見込み。26年度からの土地利用を目指す。
最終となる第3期は、南側の約40fが対象。非日常空間を感じられる長期滞在者用の機能や、関連施設を導入する。3期整備により、最終的な集客人口は年間約3000万人、建設投資額は約8240億円と試算している。
この他、アクセス整備として、地下鉄中央線(北港テクノポート線)の延伸に向けた設計・工事を18〜23年度で実施することを想定している。