県内建設企業の女性技術者等で組織するくまもと建麗会(森山澄江会長)と、熊本工業高校女子生徒との懇談会が1日、熊工会館であった。実際に現場等で働く女性の声を届け、建設産業への理解と地場企業への入職促進に繋げようと、初めて開いた。熊本県建設産業団体連合会の主催。
建麗会から技術者など6人、高校からは土木科・建築科・インテリア科の1・2年の女子29人が参加した。
森山会長は、建麗会について「建設産業で働く女性が少しでも良い環境で仕事できるよう頑張っている」と話し、発足の経緯や活動内容を説明。さらに「安心してこの産業に進めるように、お手伝いできれば嬉しい。みなさんの疑問を一つでも二つでも解決し、進路を定めるヒントを掴んで下さい」と呼びかけた。
先輩社員の講話があり、岩永組の小平靖子さんと守平建設の守田香織さんが、入職の動機や日々の業務内容、仕事のやり甲斐などを紹介した。小平さんは「(建設業は)男女を問わず活躍できる仕事です」、守田さんは「積極的に周りに話しかけると、働きやすい環境になります」と話し、将来一緒に仕事をしようとエールを送った。
ディスカッションでは、土木・インテリア班、建築班に分かれて自由に意見交換。女子生徒からは「建設機械を運転できますか」「同期の男性社員と給料に差がありますか」「食事はどうしてますか」「今やっておくべきことは」など様々な疑問・質問があり、建麗会会員が丁寧に答えていた。現場での考え方については「男性に合わせるのではなく、女性らしい仕事をするのが理想。楽しむことが大切です」とアドバイスした。
懇談会に参加した土木科1年の藤川優茉さんは「男性が多い職場の中で、実際どのように仕事されているのかを、身近に感じることができた。今日の内容を参考にして、今後の進路を決めていければと思います」と話していた。
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