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　ＮＥＸＣＯ西日本と徳島県内の警察・消防・医療機関などが連携して高速道路上での重大事故に備えるための災害図上訓練「ＤＩＧ徳島」が３日、板野町文化の館で行われた。当日はプレーヤー21人が訓練に臨んだ他、約60人のオブザーバーがその対応を参考にしようと注意深く見守った。
　今回の訓練では、高松道下り線大谷トンネル出口付近で発生した事故を想定した対応の中で「危険物等の漏えい」を初めて課題にした。プレーヤーは、情報収集や情報伝達、体制構築について、地図上に落とし込んだ模型を見ながら意見交換し、現場における情報共有や関係機関の連携方法を模索した。
　仮想の漏えい物はメルト状の無水フタル酸で、臭気性が強く可燃性も高いが、危険物ではなく、難処理物の物質とされる。プレーヤーは、異臭漂うトンネル内に閉じ込められた事故車両内の要救助者への迅速な対応などに、漏えい物の性状の十分な把握と現場との意思疎通を迫られ、苦労しながらも真剣に取り組んでいた。

提供：建通新聞社