日本工業経済新聞社(茨城)
2017/08/04
【茨城】月内にボックスカルバートなど公告/石岡小美玉スマートICアクセス道路
県土木部道路建設課は、茨城空港と常磐道石岡小美玉スマートICをつなぐ(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路の整備について、花野井川のボックスカルバート整備工事や小美玉市から受託している区間の道路改良工事4件を一般競争入札で8月中に発注する。また園部川西側の橋梁下部(A1)工事を含む地盤改良工事4件を8月2日に公告したほか、JR常磐線を跨ぐ(仮称)正上内跨線橋の下部工事にも着手。2019年度開催の「いきいき茨城ゆめ国体」などを見据え、順次工事を進めていく。
この道路の整備により茨城空港の利用促進や県の観光振興、さらには小美玉市や石岡市など県央地域の地域振興、利便性向上を図る。全体延長は、小美玉市野田〜石岡市正上内の9・6q。国道6号との接続部を境に東側7・1qを2車線(W14/6・5m)、西側2・5qを4車線(W19/13m)で計画。
全長9・6qのうち小美玉市の一般市道美1−20号線を境に、西側5qが県事業、東側4・6qが小美玉市事業。小美玉市は合併市町村幹線道路緊急整備支援事業を活用し事業を行い、工事発注はすべて小美玉市から県が受託する。
小美玉市分を含めた起点から園部川までの8・9qは水戸土木事務所、園部川から西の約0・7qは土浦土木事務所の所管。
東工区では、豊島工務店・小林工業JVの地盤改良工事が進んでいるほか、県水戸土木事務所発注の地盤改良工事が8月中に2件完了する。
西工区では、県道路建設課発注で、これまでに地盤改良工事を5件完了。株木建設・クボタ総建JVによる国道6号をアンダーパスする函渠新設工事と、平和建設・エイブルコーポレーションJVによる園部川の橋梁下部(A2)工事、横田建設・岡建設JVによる小美玉市大谷地内の地盤改良工事が進んでいる。
7月には、国道6号接続部の地盤改良工事を大貫工務店・エイブルコーポレーションJV、小美玉市竹原地内の地盤改良工事を仙波建設・沼田機業JV、地盤改良と竹原農道BOX築造工事を昭和建設・クボタ総建JVが、それぞれ落札した。
これに続き、園部川西側における橋梁下部(A1)工事を含む延長242mの地盤改良工事と花野井川ボックスカルバート工事(6・8m×3・6m、L59m)および小美玉市から受託している区間の道路改良工事を発注する。橋梁下部(A1)工事を含む地盤改良工事4件は2日に公告し、花野井川水路ボックスカルバート工事、小美玉市から受託している区間の道路改良工事は、8月中に一般競争入札を発注したい考え。
このほか、JR常磐線を跨ぐ(仮称)正上内跨線橋の橋梁下部工事を現在4件公告中で、今月9日に開札する。橋梁は逆T式橋台2基、張出式橋脚7基の8径間、橋長304mで計画。橋梁詳細設計は八千代エンジニヤリング梶i茨城事務所=水戸市)が策定した。
用地買収も進んでおり、2019年度に開催される「いきいき茨城ゆめ国体」や20年度の「東京オリンピック・パラリンピック」を見据えて、順次工事を進めていく。
なお、同路線の開通により都心から茨城空港へのアクセス時間は、現在のルートよりも16分短縮される見込み。