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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/08/03

【茨城】測量やトンネル設備設計進む/国道461号横軸道路

 県道路建設課は、国道461号水府里美拡幅(横軸)事業で、(仮称)北沢トンネルの整備に向けた設備関係の詳細設計や用地測量などを進めている。用地取得の進んだ箇所から、順次工事に着手したい考え。
 国道461号は栃木県日光市を起点とし、県の北部地域を東西に横断して、高萩市に至る広域的な幹線道路。しかし、常陸太田市上高倉町〜折橋町までの区間は大型車両の通行が困難であるとともに、乗用車がすれ違いできないほど幅員が狭く屈曲しているため、交通の障害となっていた。また観光シーズンは多くの観光客で賑わうことから随所で渋滞が生じていた。
 このため県では、1999年度から横軸と縦軸を合わせた全体延長7・2qの道路整備に着手し、このうち縦軸3・8qを昨年8月までに供用した。
 現在は、常陸太田市水府地区と里美地区を結ぶ横軸の延長3・4q(W8〜10m/6m)の整備事業を進めている。このうち狭隘な山道である北沢峠の区間は(仮称)北沢トンネルを整備する。トンネルは延長1540m、幅員8/6mで計画。昨年度内に褐嚼ン技術研究所(東京都中央区)で詳細設計をまとめた。
 現在はパシフィックコンサルタンツ梶i東京都千代田区)がトンネルの防災施設や照明施設、電気通信線路の詳細設計を、日本工営梶i東京都千代田区)がラジオ再放送設備の詳細設計をそれぞれ進めている。いずれも年内の策定完了を目指す。
 道路整備では(仮称)北沢トンネル入口までの区間とトンネル出口〜県立太田第二高等学校里美校跡前までを合わせた、計740m区間における詳細設計を樺キ大(東京都中央区)で策定中。国道349号との交差部における右折レーン設置に向けた測量設計は東海設計梶iひたちなか市)で昨年度に実施した。
 また現在は、トンネル起点側の用地測量を鞄゚珂測量設計事務所(水戸市)、終点側の国有林野用地の測量を拒蜉ム測量設計事務所(茨城町)、その先から県立太田第二高等学校里美校跡前までの用地測量を茨城測量設計梶i水戸市)で進めている。今後は用地のまとまった箇所から工事を進めていきたい考え。
 この整備により、高萩市の花貫渓谷と常陸太田市の竜神大吊橋、大子町の袋田の滝といった県北地域を代表する観光地へのアクセスが向上し、広域的な周遊観光の促進が期待されている。