愛媛県公営企業管理局は、新居浜病院建て替えに伴う一般競争入札の入札参加資格要項を発表した。参加者は、設計者と施工者の2者以上からなる共同企業体で、8月29日から9月1日の期間で受け付ける。入札は11月30日で価格の他、提案内容を総合的に評価し2018年2月上旬に落札者が決定される。予定価格は91億8070万円。8月10日には新居浜病院で入札説明会が開かれる。
また、県内企業の事業参入を支援するため、県内事業者の登録制度を設け、8月18日と9月25日の2回受け付ける。県内事業者の登録は、病院建設を受託した事業者から個別業務が発注される際に、県内事業者が参入しやすい環境をつくるための制度。
事業は現在地での建て替えとなり、現本館と別館北側敷地に新診療棟として外来、病棟、救急などの機能を集約した新施設を建設。救命救急センター棟は管理棟に改修する。院長公舎と仮眠室棟、本館、別館は解体する。工期は22年3月31日。
計画段階の新診療棟の規模は鉄筋コンクリート造5階塔屋2階建て延べ1万9580平方b、屋上ヘリポート、エレベーター6基、エスカレーター有り。現在の病床数は313床だが、建て替えに伴い病床数は240床に削減するが22診療科は維持する。
既存施設規模は本館が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万1209平方b、1975年完成。別館が同造2階建て延べ3701平方b、83年完成。救命救急センターが同造3階建て延べ5603平方b、92年完成。
事業者の選定は、価格の他、提案内容の妥当性・確実性などを総合的に評価し整備検討委員会が決定する。
整備検討委員会の構成員は、三浦裕正=委員長=愛媛大学医学部付属病院長、山下哲郎工学院大学建築学部教授、寺田政則新居浜市副市長、中山恵二新居浜市医師会長、前田博弁護士、門田泰広県総務部長、山口真司県保健福祉部長、樋口志朗県土木部長、玉井和由県公営企業管理局長、酒井堅新居浜病院長の10人。
今後の計画は、9月1日まで入札参加者受け付け、11月30日入札、18年2月上旬に事業者決定、2月中旬に契約締結し、基本・実施設計に着手、19年7月着工、21年7月の開院を目指す。駐車場整備など付帯工のため全体工期は22年3月31日。
提供:建通新聞社