日刊建設工業新聞
2017/08/04
【鳥取】国道373号豪雪対策事業2件 無散水融雪装置を9月にも
八頭県土整備事務所が進めている国道373号豪雪対策事業で、同事務所は早ければ9月にも無散水融雪装置の設置工事を発注する。今のところ県内の土木一般A級を対象に2件を入札する見通し。
今年1月〜2月の大雪では、鳥取自動車道が全面通行止めとなったことから、国道373号に車両が集中。除雪作業が間に合わず、約200台の滞留車両が発生した。これを受け、同事務所は3億6000万円を投入し、373号の豪雪対策事業に着手。防護柵の設置工事や消雪施設の新設、修繕の詳細設計などを進めている。
維持管理課によると、今年は無散水融雪装置の設置工事を計画しており、地元住民と調整しながら進めていき、順調にいけば9月に工事発注する。設置区間は、郷原地区と智頭地区の道脇に家屋が張り付く各100b前後が対象。今のところ2件に分けて公告を考えており、工事費は郷原地区が6000万円、智頭地区は1億円を見込んでいる。
無散水融雪装置は、地中15〜20bに通した管にガスを注入し冷えて液化したところを地下熱で温めて循環させる仕組みで、同課では、新潟県の興和が製作しているものと同等品の利用を検討している。