富山市は18年度、老朽下水道管対策事業に18億6200万円を投じ、延長約5キロにわたって改築工事を実施する。18年度重点事業に盛り込み、国土交通省に対し事業促進を要望している。
市の下水道は1952年から整備が進められ、今後急激に老朽下水道管が増加する傾向にあるため、計画的かつ効率的に順次更新していく。全体計画によると、30年経過した分流式下水道管約250キロを調査・点検し、劣化の著しい下水道管約62・5キロを対象に改築工事を進める。工事期間は12年度から19年度までの8カ年を予定し、総事業費は97億5000万円を見込む。
18年度以降の調査・点検については、20年度からの次期老朽下水道管対策工事分として、経過年数や劣化の状況、災害による影響度などを総合的に判断し、緊急度の高いものを対象に実施予定。18年度は調査・点検等が約50キロで、事業費は1億5000万円。