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日刊建設工業新聞
2017/08/03

【鳥取】JR西日本支社ビル詳細設計 米子駅南北3者協議会開く

 米子市、JR西日本、県の三者で組織する米子駅南北自由通路等整備事業協議会が2日午前10時から市役所で開かれ、JRへの補償本調査結果(本紙7月6日付号で詳報)が報告されたほか、2017年度の同事業に関連した動きについて意見が交わされた。協議会開催は14年4月の第1回から数えて今回で9回目となった。今回は人事異動により顔ぶれも変わったところでもあり、顔見世の要素も加味した協議会となった。
 補償本調査結果(29億3000万円)については、市議会常任委員会に説明された内容が改めてメンバーに説明されたほか、市側からは自由通路など含めた米子駅整備を契機として駅周辺のにぎわい創出、活性化を官民一体となって進めて行くためのプロジェクトチーム(総括・伊澤勇人副市長)を米子市庁内に組織したほか、米子商工会議所内にも(仮)米子駅周辺活性化プロジェクト会議が設置される動きにあることから、これと連携を図る考えが示された。これに対し、県からも既存のスキーム含めて、あらゆる手段を用いて活性化に協力する考えが示された。JR側からはプロジェクトチームとの情報共有化が求められた。
 17年度の動きの中では、JR西日本側からJR支社ビルに関して、19年度からの工事着手のスケジュールに変更はないが、17年度下期から詳細設計に着手する方針が示されたほか、駅ビル内の既存店舗の移転用に仮店舗を駅前に設置(10月開業予定)する考えと共に、仮店舗への移転を終えた後に現建物の残存部分の耐震工事に入って行くとした。
 今回の会議では、自由通路との直接的な事業だけでなく、関連工事も説明対象として取り上げられ、県から駅北バスターミナルの付加車線化によって高速バス追い越しレーン設置を行う(現在、詳細設計を進めており、11月からの工事着手を想定。規模は延長50b、幅員3・5b、既存の歩道部分と植樹帯の一部を撤去する形でレーン確保する)との説明が行われたほか、市側からも18年度・19年度の2カ年計画で駅前の地下駐車場の機械を撤去し、平面駐車場化(100台駐車可能)する考えが説明された。
 このほか、新駅ビルに関してはJR側からは情報発信機能を持たせた駅ビルにしたい考えが示されたのに対して、市側から秀峰大山の眺望を考え、駅ビルの屋上の活用の検討が求められる場面も見られた。