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建通新聞社(中部)
2017/08/01

【岐阜】美濃加茂市に新病院 厚生会が総事業費250億円で

 木沢記念病院などを運営する社会医療法人厚生会(美濃加茂市古井町下古井590、山田實紘理事長)は、地域医療の拠点となる新病院を2022年ごろの完成を目指して美濃加茂市内に建設する。7月28日に同法人が「美濃加茂メディカルシティ構想」として計画を明らかにした。美濃加茂メディカルシティ構想
 建設地は美濃加茂市蜂屋町上蜂屋字石塚地内。美濃加茂市から取得した旧生物工学研究所の跡地と同法人が所有する土地を合わせた敷地面積約15万平方b。
 新病院の構成は、8階建て以上でヘリポートを備えた病床数502床の総合医療センター(仮称)の他、高度先進医療センターやコミュニティセンター、高齢者住宅を計画している。
 建設スケジュールは、18年夏までに基本設計を行い、19年春に着工、22年の完成を予定している。総事業費は、施設建設費と導入する医療機器を合わせて250億円を想定している。
 現在の木沢記念病院は、新病院完成後に100床程度を残し、脳機能の回復改善を行うリハビリ施設に移行する方針だ。
 新病院の建設は、県有未利用地だった「旧生物工学研究所跡地」の活用と、市が総合計画に位置付けていた「地域医療体制の強化」を実現するために計画された。13年度に市が厚生会への売却を前提に土地を取得、14年3月に同法人が総合評定値が1700点以上などを条件に実施設計、施工一括で建築工事の入札を行ったが、不調となった。その後、入札に参加したゼネコンと価格交渉を行ったが合意に至らなかったため、事業が一時中断していた経緯がある。

提供:建通新聞社(2017/08/01)