日本工業経済新聞社(山梨)
2017/08/01
【山梨】県道路交通円滑化・安全委 国道20号広瀬交差点で対策
国土交通省甲府河川国道事務所と県は、17回県道路交通円滑化・安全委員会(佐々木邦明委員長)を先月27日に開催し、優先的に道路対策が必要な箇所や今後必要な施策の取りまとめについて協議した。
渋滞のピンポイント対策箇所で事務局は、国道20号広瀬交差点を挙げ、「来年度以降に用地買収を伴わない軽微な対策(停止線を前出しや導流島の一部修正、横断歩道設置など)」を、今後関係機関との協議し実施を検討する。
交差点をコンパクトにして、交差点のさばけを増加させるとともに、滞留末尾を広瀬東交差点から離すことで、発進遅れ車両へ追いつく車両を減少させる考え。
同交差点の周辺は、自転車関連事故が4年間で6件と管内でもワースト1位。交通事故も多発していることから、データ分析した結果、「広瀬交差点からの滞留末尾に広瀬東交差点からの車両が追いつくことで急減速・速度低下が発生する」と判明した。
このほか、生活道路対策取り組みでは、対策エリアとして「都留市四日市場地内」(中央自動車の周辺)と「昭和町清水新居地内」の2カ所を選定した。
都留市四日市場地内のうち、禾生第一小学校入口交差点(仮称)より東側で市が、本年度にハンプ2カ所と交差点内カラー舗装を設置を予定。交通安全対策の実施も検討している。
昭和町清水新居地内では町が昨年2月より対策に着手し、交差点手前のカラー舗装を始め減速路面標示(ソリッドシート)など今後段階定期に整備を進める。
同委員会には、国や県など行政関係者を始め、中日本高速道路や県トラック協会、山梨経済同友会など約30人が出席。
渋滞対策関係では、進捗状況の確認や最新の交通状況による分析、主要対策箇所の見直し、優先対策箇所の検討状況。
交通安全関係では、事故危険区間の追加箇所の確認や事業進捗状況について話し合った。
甲府河川国道事務所の尾松智所長があいさつし、「山梨県は全国的に見ても人口一人当たりの自動車保有数が多い。渋滞や事故など県内の交通環境は非常に厳しい状況にある。渋滞の解消は民間の生産性向上につながると思う」と述べた。