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建通新聞社(中部)
2017/08/01

【三重】伊賀市が新小学校給食センター建設整備運営事業に向けた要求水準書案公表

 伊賀市は、BTO方式による新小学校給食センター建設整備運営事業に向けた実施計画と要求水準書案を公表した。8月7日に現地見学会と説明会を開く。
 同事業では、民間資金活用による社会資本整備(PFI)手法を採用する。事業スケジュールによると、10月上旬に公告し、2018年3月に入札を行う。同年4月に基本協定、同年6月に事業契約を締結し、同年7月〜20年1月までの工期で施設整備を行う。20年4月の供用開始を予定している。運営・維持管理期間は20年4月〜35年3月までの15年間。
 入札参加者の構成は、設計、建設、工事監理、調理設備、維持管理、運営の6企業。参加資格要件を見ると、設計・建設・工事監理は、02年度以降に延べ床面積1750平方b以上の公共施設などの設計・施工の実績が必要な他、建設については伊賀市内の業者は建築A、県内または県外の業者は建築の総合評定値(P)が1100点以上の者としている。
 建設地は、旧府中小学校跡地(西条114)1万3214平方bの西側の敷地5677平方b。施設配置については、関係車両の出入りや動線の安全性・利便性を考慮し、市道と接続する建設地北側に駐車場、付帯設備を整備する。南側に給食センターを建設し、建屋北側に食材搬入口、北東側に事務室など、南側に配送・回収エリアを設ける。
 施設の規模は、鉄骨造2階建て延べ約2500平方b。1日当たり最大約4000食、アレルギー対応食については1日当たり約50食の調理能力を想定している。給食を配送する校舎は、供用後1〜5年目は13校、6〜7年目は16校、8年目以降は19校。炊飯設備などを含む食器や調理備品などは提供食数に応じて段階的に設置していく。
 施設内容は▽施設本体(給食エリア、汚染作業区域)が荷受け室、検収室、野菜類下処理室、魚肉類下処理室、器具洗浄室など▽同(非汚染エリア)が炊飯室、上処理室、煮炊き調理室、揚げ物・焼き物・蒸し物調理室など▽一般エリアが玄関、事務室、見学用通路、展示ホール、調理実習室、更衣室や洗濯室、乾燥室など▽付帯設備が駐車場、駐輪場、ごみ置き場、排水処理施設、受水槽、受電施設、門扉、フェンス、外灯、植栽など。
 建設地のインフラ整備については、▽上水道―口径75_の水道管を敷設する。現状は敷地北西側から口径50_の水道管を引き込み済み▽下水道―農業集落排水(府中第2工区)に位置し、敷地北側の道路に口径200_の下水管が埋設している。中継ポンプ2基の能力不足が懸念されるため改修を施す。また、敷地内に公共汚水升を設置する▽雨水排水・貯留―敷地北側と南側に水路があるため、建設整備に合わせた排水計画を進める▽ガス―プロパンガスを採用する。

提供:建通新聞社