建設新聞社
2017/07/31
【東北・福島】出力最大86MW規模で検討/アカシア・リニューアブルズの遠野風力発電事業
アカシア・リニューアブルズ(東京都中央区築地2の15の19 デイヴィッド・ポヴァール代表取締役)は、福島県いわき市に発電出力最大86メガh規模の遠野風力発電事業(仮称)を計画し、28日から環境アセスメント手続きに入った。
事業対象地区は、いわき市遠野町入遠野、同市三和町下市萱、三和町中寺、三和町渡戸の各地内の約2175fで、約3200`h規模の風力発電機を27基設置し、最大出力8万6400`hの発電所整備を目指す計画だ。
計画によると、1基当たりの発電機出力は約2000〜3200`hを想定。ブレードは3枚、ローター径が約80〜105b、ハブ高が約78〜100bで、発電機の高さは約118〜152・5bとする。
変電施設、送電線、系統連系地点などは現在検討中で、今後の手続きの中で環境影響などを考慮しながら配置計画を絞り込む。工事開始時期、終了時期などについても検討を進めており工事期間としてはおおむね2年間程度を想定している。
このほか、事業実施想定区域周辺では、JR東日本エネルギー開発の馬揚山風力発電事業と、ユーラスエナジーホールディングスの三大明神風力発電事業が構想されている。特に馬揚山については、区域北側の事業区域の一部が重複していることから、今後調整を図りながら事業を推進するとしている。
同社では現在、計画段階環境配慮書の縦覧を進めていて、8月28日までの期間、福島県庁やいわき市役所、古殿町役場のほか、同社ホームページで内容を公表している。
なお、同社(旧・RESジャパン)は、イギリスに本社を置く世界的な再生エネルギー開発会社であるRESの関連企業として、2014年2月に設立された。その後、ことし6月にオーストラリア本社のマッコーリーキャピタルが株式を100l買収し、現在の社名となった。
提供:建設新聞社