公共事業施行対策九州地方協議会は、2017年度当初における公共事業工事費に関する集計結果をまとめた。鹿児島地区の17年度当初と16年度繰越分を合わせた契約予定工事費は1756億8800万円(7625件)。前年度実績と比べて当初予算規模はほぼ変わらない反面、補正や災害復旧の反動により24%減となった。上半期に75%の執行を予定しており、国による補正の動向が発注量の鍵となる。
国や7県および3政令市、独立行政法人等の計21機関において、九州地方の公共事業工事費を集計したもの。本県の16年度契約済みは、15年度繰越分や16年度当初・補正分で金額は2311億6000万円、件数は1万2036件だった。
17年度は、当初分が1504億7100万円(6724件)と16年度繰越(補正含む)分は252億1700万円(901件)の計1756億8800万円(7625件)。
四半期別の工事費契約は、第1が550億1000万円(2259件)、第2は764億4200万円(3244件)で、上半期に1314億5200万円(5503件)の75%(72%)を予定。また、第3は298億7900万円(1525件)、第4が143億5700万円(597件)と息切れ感があり、今後の景気判断によって補正予算が編成されるのか、どの程度の規模になるのか、予断を許さない状況といえる。
九州全体では、1兆4638億5400万円(6万5882件)を17年度に契約予定。地区別では、福岡が4138億3800万円(2万431件)と最多で、熊本が3434億7000万円(1万2487件)で2番目。鹿児島は3番目の規模だった。