日本工業経済新聞社(山梨)
2017/07/28
【山梨】総合球技場、次は基本構想
県の総合球技場の建設場所が、小瀬スポーツ公園周辺に決定した。県では今後、総合球技場の整備基本構想、整備基本計画の策定を進める。基本計画の策定にあたっては、太陽光発電やネーミングライツによる収入確保を検討していく。
基本構想では、規模や建設場所に加え、事業化手法のあり方、整備スケジュールについて整理する。策定時期は明らかにしていないが、速やかに策定し、公表する。
基本構想を受けて、次に整備基本計画を策定する。基本計画は、有識者の協力を得ながら本県にふさわしい施設のあり方を検討。
基本計画には、施設の具体的な配置や規模(建築面積、延床面積)を確定し、付帯施設も検討。さらに、事業化手法として外部資金や助成制度の活用、民間活力の導入などを詳細に検討する。また、全体事業費の概算と運営収支の算定などを盛り込む方針だ。
後藤斎知事は、基本計画策定の方針として、県民負担の最小化と利用の最大化を基本に、イニシャルコストの低減と平行して「収益増に向けて太陽光発電やネーミングライツによる収入確保を検討したい」と会見で述べている。
さらに、総合球技場を含めて既存の小瀬スポーツ公園のさらなる有効活用策も検討する。全国規模のスポーツ大会などの開催が可能な総合スポーツ拠点として、また多くの県民の交流拠点として同公園の価値を高めていく。
基本計画の策定後は、配置や面積、機能、デザインなどの詳細設計を進めることになる。