建通新聞社
2017/07/28
【大阪】近畿地整 本官工事成績最高点は鹿島88点
国土交通省近畿地方整備局が2016年度に完成検査を行った本官工事全78件のうち、工事成績評定点が最も高かった工事案件は、鹿島が施工した紀北西道路雄ノ山高架橋上下部工事で88点だった。過去5年間の最高点は、15年度に完成した近畿自動車道紀勢線江住地区他改良工事(大成建設施工)の90点。
全78件の平均点は80点。平均点以上は51件あり、全体のほぼ3分の2を占めた。このうち、平均点以上で、事故などによる減点があったのは2件(各3点減点)だけ。対して、平均点以下では8件で事故などによる減点があった。
8件では、減点幅も3〜14点(減点平均5・5点)と大きく、「法令順守等」の事故などによる減点が、平均点を下回る大きな要因となり、明らかに上位との点差となって表れていた。
最も大きな減点は、大林組施工の紀北西道路雄ノ山高架橋(移行部)上下部工事で14点。工事難易度はW。減点がなければ85点の高得点だった案件だ。
完成検査の考査項目別運用表によると、工事関係者事故や公衆損害事故、建設業法違反、暴力団との関係など全14項目のいずれかに当てはまり、軽微な事故、口頭注意、文書注意、指名停止があった場合、減点となる。
減点数は、▽指名停止3カ月以上=マイナス20点▽同2〜3カ月=同15点▽同1〜2カ月=同13点▽同2週間〜1カ月=同10点▽文書注意=同8点▽口頭注意=同5点▽工事関係者事故または公衆災害が発生したが、当該事故に係る安全管理の措置の不適切な程度が軽微なため、口頭注意以上の処分が行われなかった=同3点―の内訳となっている。