浜松市は、担い手の確保・育成を目的に8月1日から「週休2日制工事」を試行する。試行期間は2017〜18年度の2カ年で、50件以上の発注を目指している。8月にも数件を発注する見込み。対象は、@十分な工期の確保A工期が1カ月以上B工程が現場条件に大きく制約されないC完成日に特に定めがないD緊急性がない―の5点を満たす工事。予定価格はおおむね2000万円以上を目安としている。工事着手日から完成日までの期間中、原則として週に2日間現場の休日確保を目指す。
市は、土日・祝日などカレンダー通りの休日を確保する「完全週休2日」の他、やむを得ず休日作業した場合でも4週間のうちに代休を取り、8日以上休日を確保する「4週8休」、4週間のうち6日以上休日を確保する「4週6休」を「週休2日」として定義。確保状況に応じて工事成績評定に加減点する。未達成の場合は1点減点、期間中の90%以上で4週6休を達成した場合は0・4点、4週8休達成は1・2点、完全週休2日の達成には1・6点を加算する。また、降雨による予定外の休工は、作業予定日の前日以前に休工と判断した場合は休日扱いとなるが、当日に判断した場合は休日扱いにならない。
受注者は、工事着手日までに週休2日を満たす計画工程表を作成して市に提出する他、完成時に状況が分かる書類を提出する。
2カ年の試行の後、受注者へのアンケートやヒアリングを実施し、問題点や課題を把握。内容を改善した上で19年度からの本格運用を目指す。
提供:建通新聞社
(2017/7/28)
建通新聞社 静岡支社