高知市は、斎場の増築と改修工事の一般競争について、地元や葬儀会社の調整に時間を要することから、当初の予定より遅れ2018年3月議会の承認案件として公告する予定。
老朽化が進む既存施設の改修と遺族控室、収骨室棟の増築を行う。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ3420平方b、外壁、防水、天井、建具ガラスを強化ガラスに取り換えといった改修を予定している。既存施設のうち、火葬棟ではトイレや更衣室、告別室の設置、待合室棟では既存のテーブルやいすなどの改修を予定している。
増築分の規模は、同造平屋349平方bを想定しているが、地元調整の中で設計変更の可能性もある。
また、1998年の豪雨時に裏山が崩れたことがあるため、南海トラフ地震への備えとして、落石防止フェンスを設置する。18年度予算に工事費を要望し、別途発注する予定。
現斎場は90年に供用開始。施設や設備の老朽化が進んでおり、今後の火葬件数増や南海トラフ地震発生後にも斎場機能を確保する必要があることから増改修を行う。
場所は幸崎75。建築の基本・実施設計は上田建築事務所(高知市)、設備設計はシグマ設備設計室(高知市)が担当。
提供:建通新聞社