福島建設工業新聞社
2017/07/27
【福島】福島養護学校/3期5年計画で改築
福島市が改築する福島養護学校の事業計画が固まった。26日開いた第36回公共事業評価委員会で、新規事業化について了承を得た。建物は現在の小・中・高等部教室棟を集約し、敷地南側に東西軸方向に配置。北側の屋内運動場と、中央部に配した管理棟でつなぐ。改築工事費は30億5600万円と試算。31年度から5年間で、3期に分けて進める。現在11月末納期で実施設計が進行しており、今年度は地質調査を発注。30年度には改築に向けた準備段階として仮設プレハブ校舎を設置する。
特別支援学校として昭和41年に移転・整備した校舎の老朽・狭あい化に伴う現在地建て替え。
建物は現在、敷地南北方向に別棟で建つ校舎棟を集約し、3階建てで建設。1・2階に小・中学部、3階と各階西側に高等部を配置する。
敷地中央部の管理棟は中廊下型平面の2階建てとし、1階に管理部門諸室を集約、2階に研修・相談部門を配置し、南側の校舎、北側の屋内運動場と連結する。屋内運動場と、敷地東側に置く給食調理場は平屋とする。
主駐車場と昇降口広場は、学校へのアクセス方向に配慮して校地正面に当たる東・北側に配する。グラウンドは現況に合わせ、校地西側に副駐車場と併設させる。
評価委の了承を得たことで、今年度は地質調査予算を9月補正で措置し秋以降の委託を目指す。新校舎建設の準備として30年度には、仮囲いとグラウンドへの仮設プレハブ校舎設置を予定する。プレハブの規模は現在検討中。
改築工事は現施設を使用しながら行うため、段階的に進める。
31・32年度の第1期工事では、現在の小学部校舎(RC造平屋690平方b)とふれあい棟(RC造2階延べ376平方b)を解体。教室棟と作業棟、給食調理室を建設する。1期分の施設規模は、教室棟・作業棟合わせてRC造3階建て延べ約5400平方b、給食調理室が同平屋約180平方b程度。33年度に供用開始させる。
第2期は33・34年度。現在の中学部(RC造2階建て延べ656平方b)、高等部(RC一部S造2階建て延べ629平方b)、作業棟(S造平屋624平方b)を解体し、管理棟と屋内運動場を建設する。規模は管理棟がRC造2階建て延べ1100平方b程度、屋内運動場が平屋900平方b程度(S造想定)で、2期分の供用開始は34年度内を予定。
事業最終年の35年度で外構工事を実施。管理棟(RC造平屋311平方b)と旧屋内運動場(RC造一部2階建て延べ391平方b)を解体する。
今年度から35年度までの計画事業費は31億6600万円。うち測量、基本・実施設計、ボーリング調査費用が1億1000万円。建築、解体撤去、仮設プレハブ賃貸借、備品費等を含む改築関連工事費の合計は30億5600万円を見込んでいる。
基本・実施設計は昨年度行った公募型プロポーザルで、楠山設計・フォルム建築計画JVが受託した。納期は11月30日。山居146の1地内。