技士と技能者の間に位置する資格 11月26日(日)に東京・大阪・福岡の全国3カ所で講習・試験 橋梁を中心に調査・診断、補修・補強までのサービスをワンストップで提供する(一社)リペア会(会長・大塚久哲九州大学名誉教授)は、『構造物の補修・補強技能士試験』を創設。11月26日(日)に東京・大阪・福岡の全国3カ所で講習・試験を行う。受講・受験申し込みは10月31日まで受け付けている。
技士と技能者の間に位置する資格として創設。補修・補強事業の裾野をカバーする技術者と、この技術者を直接指導・監督する人物の能力を担保し、施工品質の向上・確保を目指している。合格者には、補修・補強の専門的知識と技術を保有している者として『構造物の補修・補強技能士』の呼称を与え、プロ意識の向上や、さらなる技術の研鑽を期待している。
受講・受験資格は、2級施工管理技士か同等以上の資格を有し、構造物の補修・補強に関する調査・設計・施工・材料製造に関する実務経験があること。具体的な実務経験年数は、▽大卒と専門学校卒の「高度専門士」―1年以上▽短期大学・ 高等専門学校卒と、専門学校卒の「専門士」―指定学科(建築学、土木工学、都市工学、衛生工学、電気工学、機械工学)卒=1年以上、指定学科以外卒1年6カ月以上▽高等学校・専門学校卒―指定学科卒=1年6カ月以上、指定学科以外卒2年以上▽業団体が認定する関連資格の保有者―資格取得後3年以上―となっている。
福岡では都久志会館601会議室(福岡市中央区天神4ノ8ノ10)で実施。当日は、10時〜14時半に講習、14時45分〜17時に試験を行う。
講習では、9月に櫂歌書房から発刊予定の『構造物の補修補強』(大塚久哲著)をテキストとして使用。同書では、1〜4章で、コンクリート構造物の変状と要因から点検・調査・診断、補修・補強工法、さらには補修補強事例や補修の効果、再劣化防止対策などを網羅的・時系列的に俯瞰。管理技術の現状が総合的に理解できるようにしている。続く5・6章で、高耐久化への配慮と具体的事例、劣化の将来予測について実務家が留意すべき事柄を明示。7章は鋼構造物、8章は現場での安全管理・環境保全対策についての法規などを紹介している。
テキスト代を含む受講・手数料は1万2420円(消費税込)。申し込み・問い合わせはリペア会のホームページ http://repairkai.com/proficiency_testing.html
で受け付けている。