富山県は26日、富山県立大学、富山大学と連携し、「ミル・シル・マナブとやまの土木・建築見学会」を富山市内で初めて開催した。
両大学において土木・建築系の学部や学科が新設、強化されることから、社会資本整備の充実や担い手確保を図る上で、将来の建設技術者を目指す学生に社会資本の概要や公共事業の役割などについて理解を深めてもらうもの。県立大環境・社会基盤工学科の学生11人と両大学の教員10人が参加した。
最初に富岩運河環水公園を訪れ、公園の整備内容や神通川治水事業などの説明を受けた。富岩水上ラインに乗船し、富岩運河や中島閘門を経て、伏木富山港(富山地区)で主要事業や港湾管理などを学び、岩瀬地区のまちづくりを見て回った。引き続き、ライトレールで富山駅へ移動し、富山駅付近連続立体交差事業や富山駅周辺地区土地区画整理事業を見学した。
県建設技術企画課の埜村昌弘副主幹は、「両大学の拡充への期待は大きい。学生や先生方に県内の社会資本の特徴を知ってもらい、地元に定着して建設業の担い手になってほしい」と話した。