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建設新聞社
2017/07/26

【東北・福島】猪苗代湖北東部に風車50基、最大150MW/大滝山風力発電事業の環境配慮書縦覧開始

 JR東日本エネルギー開発(東京都港区新橋3の3の14 中島等代表取締役社長)と磐栄運送(福島県いわき市泉町下川大剣1の97 村田裕之代表取締役)は、共同事業として福島県で大滝山風力発電事業(仮称)を計画し、計画段階環境配慮書の縦覧を開始した。
 事業想定区域は、猪苗代湖の北東で、磐越自動車道や国道49号、JR磐越西線の北側に位置する郡山市と猪苗代町の境界付近。このうち、大滝山(標高1370b)を含む山稜上の約2500fを対象に、今後絞り込みを行っていく。
 なお、本事業計画地の郡山市では、風力発電事業を支援するため、環境省の「風力発電等環境アセスメント基礎情報モデル事業」により、2015年度に動植物・生態系等の環境基礎情報調査等を実施している。
 発電計画は、定格出力2000〜3600`hの風力発電機を最大50基設置し、原動力出力を最大15万`hとする。風車構造に関しては、普及率が高く発電効率が最も良いとされる3枚翼のプロペラ型風車(ローター直径84〜103b、全高121〜150b)を想定している。
 現時点では、変電施設、送電線、系統連系地点、工事手法等についての検討段階で、今後の環境影響評価手続きの中で設置場所等を決めていくが、造成・据え付け・電気計装等を含めた工期は約3年程度を見込む。機材輸送は、小名浜港から既設道路を使用しての搬入を想定。
 計画段階環境配慮書は、日本工営に委託して作成。JR東日本エネルギー開発のホームページで8月24日まで公表しているほか、福島県庁、郡山市役所、猪苗代町役場に縦覧場所を設置。配慮書に関する意見は、JR東日本エネルギー開発企画管理部広報担当で9月6日まで受け付けている。

 提供:建設新聞社