石川県土木部、農林水産部は、6月30日〜7月4日の梅雨前線豪雨による被害状況をまとめた。 公共土木施設や農地・農業用施設、農作物、治山・林道などの概算被害総額は約18億8900万円に上った。主な被害状況として、県管理の道路では18路線20カ所が通行止となり、21日現在、主要地方道輪島富来線は路肩決壊(輪島市門前町二又川)に伴い通行止を継続中。河川は熊木川など8河川で浸水被害が発生し、能登町上地内など12カ所で土砂災害(土砂流出ほか)も起きた。
公共土木施設の被害状況について、道路は県管理分21件(被害額約1億4600万円)、市町管理分36件(同2億1430万円)、河川は県管理分50件(同6億5650万円)、市町管理分57件(同3億1020万円)、砂防は県管理分3件(同4900万円)。総被害件数は167件、概算被害額約13億7600万円となった。
農林関係の被害状況のうち、農業関係の被害額は約4億1100万円。内訳は農作物の被害が約1・5ヘクタール(被害額約200万円)、農地・農業用施設は農地の法面崩壊などが106カ所(同1億800万円)、農道・水路の法面崩壊などが137カ所(同3億100万円)。一方、林業関係の被害額は約1億200万円で、治山被害(山腹崩壊)が7カ所(同6400万円)、林道被害(路肩崩壊等)が41カ所(同3800万円)だった。