柏崎市は24日、「駅前地区市有地活用公募型プロポーザル」の最優秀者に、植木組を選定したと発表した。同社の本社社屋移転を軸に、遊歩道や地域交流施設などの整備を盛り込んだもので、メーンの業務棟は3階建て延べ2200平方メートル規模を想定している。
駅前1丁目地内の駅前ふれあい広場7745・95平方メートルを民間事業者に賃貸し、中心市街地活性化を目的とした土地活用を行う。主な条件に、雇用の創出や周辺事業者への経済効果、中心市街地の活性化に資する計画であることなどを定めた。参加は同社のみだった。
同社の提案によると、業務棟A3階建て延べ2200平方メートル、業務棟B同1150平方メートルを建設するほか、敷地中央を通って市役所新庁舎と柏崎駅前をつなぐ遊歩道、住民の憩いの場となるポケットパークを設ける。業務棟Aは本社社屋とし、業務棟Bはオフィスに加え、商業施設や地域交流拠点としての機能も想定する。8月上旬にも契約を締結し、1年以内の着工、3年以内の完成を目指していく。
審査は今井晴彦サンプランナーズ代表取締役、橋本次郎新潟産業大学経済学部教授、倉知徹新潟工科大学建築学科教授、西川正男柏崎商工会議所会頭ら7人による選定委員会が行った。講評によると、まちづくりとの関連性、地域への貢献、提案事業の実現性・継続性と施設計画の適切さなどから、合格点を上回ったと判断。特に、商業・交流スペースや歩行者路の配置など、今後整備される新庁舎や周辺の商店街との連携に配慮していることが、まちなかの活性化に寄与するものであると評価された。