国土交通省はこのほど、スマートインターチェンジ(スマートIC)について、9ヵ所を事業化したと発表。京都関係は新名神高速道路の城陽スマートIC(仮称)を新規事業化した。
国交省が21日に発表した内容によると、城陽スマートICは、近畿自動車道名古屋神戸線(新名神高速道路)の宇治田原IC(仮称)から西へ約3・1q、城陽JCT・ICから東へ約4・0qの位置に設置する。
連結位置は城陽市富野、連結予定施設は市道城陽スマートインター線(仮称)。接続形式は本線直結型、形式は全方向(4/4)、運用形態は全車種24時間。29年度の事業費は600万円。
城陽スマートICの整備により、高速道路への所要時間が短縮し、京都山城白坂テクノパークや、今後、土地利用を図っていく東部丘陵地長池地区や青谷地区において、更なる企業立地の促進に寄与。また大阪方面から城陽市周辺の観光施設へ一般道の渋滞を回避したアクセスが可能となり、観光振興にも寄与すると整備効果をあげた。
城陽JCT・ICから木津川運動公園へのアクセス時間の短縮では、大阪方面から現況約16分かかるが、整備後は約5分になると見通し。
京都府の山田啓二知事は、21日の記者会見で、国交省の城陽スマートICの新規事業化を発表した。
府は「城陽市東部丘陵地と新名神高速道路を直結しており、当地域で開発が計画されているプレミアム・アウトレットモールへの誘客効果や企業誘致に資するものと期待している」「国交省でルート等が検討されている宇治木津線を介して、木津川右岸地域をはじめとする府南部地域の交通の利便性向上や産業振興、リダンダンシー(代替性)の強化にも大きく貢献する」「今後、35年度予定の新名神の全線開通に合わせたスマートインターチェンジの供用開始に向けて、城陽市及びNEXCO西日本とともに取り組みを進めていく」とした。