日本工業経済新聞社(山梨)
2017/07/21
【山梨】峡南新高校設計は佐藤総合JV
県教育委員会は、峡南地域単位制・総合制高校(市川三郷町市川大門)の設計業務委託(基本設計・実施設計)の公募型プロポーザルで、最優秀者に佐藤総合計画・雨宮建築設計事務所JVを選定した。
理由としては、審査の着目点である「周辺の環境を考慮しつつ、個性あふれる外観を備えた学校施設」「峡南地域の歴史・伝統・文化や(統合する)3校が培ってきた伝統や特色を踏まえた空間の創造」「災害時に避難所としても利用できる学校」について、最も評価できる提案だったことを挙げた。
さらに、校内活動の外への可視化をシンボルとしたことや、地域との接点となるエントランスのエリアが明快で印象的であり、生徒のアクティブラーニングを促進できる空間構成も優れていたことも評価した。
プロポでは、参加表明を行った5JV全てが技術提案書を提出。審査委員会でヒアリングを行って評価し、総合審査点が最も高いJVを最優秀者とした。
プロポ告示によると、設計の委託上限額は1億5112万2000円(税込み)。想定工事費は36億円以内。今回の設計では、造成とグラウンド整備の設計は除いている。
峡南地域の新高校は、再編高校として市川高校とその隣接地に建設を計画。全体敷地面積は約4万8000u(市川高校約3万5000u+隣接町有地約1万3000u)。
整備施設は、@校舎(RC造4階建て延べ1万1469u)A屋内運動場(RC一部S造2階建て延べ2550u)B駐輪場、弓道場、屋外トイレ、倉庫など(延べ653u)。そのほかに外構、舗装、植栽、グラウンド、テニスコートを整備する。体育部室は改修し、市川高校の本館や1号館、屋内運動場、格技場などは解体する。
建築設計業務は2018年8月まで行う。17年度はそのほか、造成設計、地質調査、解体施設の設計および工事を進める。これらは別途発注する。