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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/07/19

【茨城】10月ごろにも一部造成へ/川澄地内「道の駅」整備事業 

 筑西市道の駅整備課は、川澄地内の国道50号下館バイパス沿いに計画する「道の駅」整備事業を推進している。5月2日には基本・造成設計を担当した三橋設計・一本杉建築設計事務所JVへ実施設計を随意契約で委託。委託額は4660万円(税抜き)で、履行期限は来年3月23日。整備は国交省常陸河川国道事務所と共同で行う予定。早ければ10月ごろにも、市が一部の造成工事を公告する見通しで、2018年度に繰り越して実施する。一方の国は、順調ならば来年度から造成などに取り掛かる計画だ。造成工事の完了後、速やかに建設工事に着手。19年夏ごろの開業を目指す。
 市は、栃木県小山市の道の駅思川〜水戸間の国道50号沿い約74qに道の駅がないことから、地方創生の拠点として整備を計画。交流人口の拡大、新たな魅力づくりなどに活用できる施設として期待されている。
 建設地は、川澄地内の国道50号下館バイパスと県道207号高田筑西線の交差点南西部。敷地面積は約4万8000u。整備コンセプトには「fun! fan! fan! 〜みんなが楽しい道の駅〜」を掲げる。
 施設規模は平屋、約3130uを想定。構造は現在検討中。基本設計段階では4棟を建てる計画とし、A棟(直売、物産、レストラン)に約2000u、B棟(カフェ、情報)に約380u、C棟(トイレ)に約280u、D棟(体験・交流施設)に約470uをそれぞれ配分する。
 また、敷地の北側と東側に駐車場(大型車43台、小型車352台、障害者用5台、二輪車数台)、西側にバックヤードと調整池、南側に屋外スペースを確保する。出入り口は国道側と県道側それぞれに設ける。
 造成や建設工事では、国が駐車場の一部、トイレ、交差点の改良、市が残る3棟などの整備を担当する。用地取得については、国と調整しながら進めていく。
 国が担当する工事のうち、各設計について、駐車場の一部と交差点改良を潟Iリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)、トイレを竃澤孝彦+TAK建築研究所(東京都千代田区)が進めている。来年2月下旬をめどにまとめる。
 施設の管理形態には、第3セクターによる指定管理者制度を導入する予定だ。
 現在は飲食物などのテナント出店者を募集している。応募期限は7月21日まで。8月2〜4日のいずれかにプレゼンテーション・ヒアリング審査を実施する。契約は19年4月ごろとなる見通し。契約期間は23年3月末までで、以降は5年ごとに更新していく予定。営業日数は年間350日を想定している。
 募集内容は、総合レストラン(A260u)、フードコート(アイス類A30u、ラーメンA30u、そばA30u)、ベーカリー(A150u)、カフェ(A150u)、コンビニエンスストア(A200u)。
 今後、テナント出店者とも協議を行い、詳細な建物の規模や配置などを決定していく。渇水期となる秋ごろにも造成工事に着手し、完了次第、建設工事に取り掛かる計画だ。
 また、施設の整備に関連し、管渠工事を実施する。5月17日には詳細設計を日本工営活城営業所(水戸市)に委託。概要は、排水4・8ha、管渠延長550m、管径200oの開削工。造成工事にあわせ、秋ごろにも工事を公告する見通し。
 市の当初予算には、3カ年継続費として18億9898万3000円を措置。年度割りは17年度6153万9000円、18年度8億7239万1000円、19年度9億6505万3000円。
 本年度事業費としては、敷地造成工事に6037万2000円、実施設計委託に5051万2000円、工事監理委託に116万7000円、測量委託に91万円、管理運営組織設立準備支援委託に1900万円、上水道工事負担金に3400万円、下水道工事負担金に2500円、公有財産購入に2億3881万円を計上している。