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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/07/12

【茨城】水戸市が納骨堂や合葬式墓地を整備/概算事業費は3・4〜4・7億円

 水戸市は、墓地需要の高まりを受け、従来型墓地に加え合葬式墓地や納骨堂を整備する方針を固めた。2023年度までに従来型墓地900基、合葬式2000基、納骨堂2000基を整備する。概算事業費は3億4600億円〜4億7600万円を想定。整備場所は浜見台霊園を候補地とするが、納骨堂については未定。このほど墓地整備基本計画(素案)をまとめ、10日に意見公募手続を開始した。
 市ではこれまで、堀町公園墓地と浜見台霊園の2カ所で7920区画を整備。高齢化、少子化、核家族化などによる社会環境の変化や、アンケート調査による市民の墓地に対するニーズが多様化に対応するため、墓地整備基本計画を国際航業叶戸営業所(水戸市)へ委託し、このほど素案をまとめた。
 基本計画の計画期間は17〜23年度。コンセプトは「一人一人に将来の安心を提供できる墓地を目指して」とし、整備の形態や区画数、スケジュールなどを定めている。
 従来型墓地は、現在、第4種(4u)の区画を中心に整備していることから、4uの区画を基本とする。計画期間中に新規350基を整備する。3500u以上の用地が必要となり、浜見台霊園の隣接の民有地の取得を推進する。事業費は、設計費などが600万円、工事費が3500万円。本年度は測量調査を進め、来年度に用地取得および実施設計、19・20年度の2カ年で整備する。
 20年間の長期的墓地需要見込数は2800基であるため、残り1900基については今後の需要動向を見ながら検討する。
 合葬式墓地と納骨堂は市としては初の整備となる。整備基数は将来を見据え2000基ずつとする。
 合葬式墓地は共同埋葬タイプとし、既存墓地と一体的な管理を行うため浜見台霊園の常夜燈が設置されている既存用地約3000uの一部を整備候補地として検討する。事業費は、設計費などが1500万円、工事費が8000万円。本年度は調査および研究を行い、来年度に基本設計、19年度に実施設計、20年度に整備を予定。
 納骨堂については、本年度に用地を選定する。スケジュールは未定で、現状では斎場の整備と同じ時期の完成を見込んでいるようだ。形態は直接参拝・間接参拝方式および自動搬送方式を検討。設計費などは2000万円で、工事費は直接参拝・間接参拝方式の場合が1億9000万円、自動搬送方式の場合が3億2000万円。