日本工業経済新聞社(茨城)
2017/06/29
学校建設や施設長寿命化推進/北茨城市が実施計画策定
北茨城市は、2017〜19年度実施計画を公表した。17年度の全体事業費は94億4311万2000円。建設関係の主な事業として学校建設事業、華川浄水場更新事業、橋梁長寿命化修繕事業、北町関本中線改良事業、市営住宅長寿命化推進事業、芸術によるまちづくり拠点施設(旧富士ヶ丘小学校)整備事業、津波避難タワー整備事業、道路改良事業(市道5358号線岩塙線)、橋梁定期点検事業などを盛り込んだ。(8〜10面に建設関連事業一覧)
実施計画の柱となる基本目標は◇協働でつくる希望あふれるまち(市民参画・行財政運営)◇いのち輝くぬくもりのあるまち(健康・医療・福祉)◇文化が香るはつらつ学びのまち(教育・文化)◇暮らしに安心幸せを感じるまち(都市基盤)◇人と自然が元気な潤いのあるまち(自然環境・生活環境)◇未来を支える個性と活力のまち(地域産業の振興)−。
本年度からの新規事業としては道路改良事業(市道5358号線岩塙線)がある。幅員が狭く生活道路としての利便性に欠けるため道路改良工事を実施する。計画延長は600m、幅員は4m。計画期間は22年度まで。総事業費は1億500万円。
橋梁定期点検事業は、橋長2m以上の全ての橋梁を近接目視で5年に1回の頻度で点検を実施。対症療法型から予防保全型に移行し、長寿命化を図る。計画期間は21年度まで。総事業費は1億4200万円。
継続事業の主なものとして、学校建設事業では老朽化が進んだ学校施設について良好な学習環境を維持するため校舎などの整備を進める。本年度は磯原中学校改築に向けた土地購入と基本設計の策定、関南小学校の旧校舎解体、外構整備工事を行う。旧校舎解体工事については褐洋(北茨城市)が落札した。事業期間は20年まで。総事業費は67億6979万7000円。
華川浄水場更新事業は、既存浄水場が築後50年近く経過していることから、近隣の市有地約7000uに場所を移し新設する。本年度は詳細設計を鰍mJS茨城出張所(水戸市)が、処理施設築造工事を常磐開発梶i福島県いわき市)が担当する。計画期間は20年度まで。総事業費は47億4914万5000円。
橋梁長寿命化修繕事業は、橋長15m以上の47橋を対象として、橋梁長寿命化修繕計画に基づき順次修繕を行う。事業期間は76年度まで。総事業費は28億3000万円。
北町関本中線改良事業は、県道平潟港線と県道塙大津港線を結ぶ道路を新設するもの。延長1350m、幅員15m。詳細設計は鞄結梃嚼ンコンサルタント茨城事務所(水戸市)が担当。計画期間は20年度まで。総事業費は24億8432万円。
市営住宅長寿命化推進事業は、居住性の向上、安全性確保、長寿命化を目指し改修工事を実施。本年度は市営神岡団地4号棟を改修。最終的に21棟の長寿命化を行う計画。計画期間は22年度まで。総事業費は10億3000万円。
芸術によるまちづくり拠点施設(旧富士ヶ丘小学校)整備事業は、旧富士ヶ丘小学校(RC造3階建て、延べ1848u)の教室をアトリエに改修し、創作活動拠点施設とするもの。設計は丹・篠原建築事務所(北茨城市)が担当。事業期間は17年度まで。総事業費は2億1156万3000円。
津波避難タワー整備事業は津波などの自然災害が発生した際に住民が一時的に避難する場所として整備するもの。昨年度から丹・篠原建築事務所(北茨城市)が設計に着手。S造50u、最高高さが7m。夜間避難に対応するため照明器具も設置する。計画期間は17年度まで。総事業費は1億1243万8000円。