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北陸工業新聞社
2017/07/20

【富山】とやま建設イノベーション/新日本コンサル/UAV空撮で周辺環境把握/水資源支社長表彰を受賞/琵琶湖の水門維持に貢献

 新日本コンサルタント(富山市吉作、市森友明社長)は、昨年度に実施した独立行政法人水資源機構琵琶湖開発総合管理所の「琵琶湖総管姉川・安曇川地区外水門等点検業務」において、優良業務表彰(関西・吉野川支社長表彰)および優秀技術者表彰(対象技術者=川村広樹氏)を受賞した。
 水資源機構の支社長表彰は、富山県の企業では初めてであり、富山の企業技術が他県での施設機能の維持・保全に貢献していることが認められたものだ。
 18日には大阪府の関西・吉野川支社で表彰式が行われ、同社から阿曽克司専務取締役設計計画本部長、設計計画本部水環境部流域保全グループの川村広樹課長が出席。謝辞では川村氏が、「本件は琵琶湖にある158施設のうち、53施設の点検と健全度の定量評価を行ったものであり、新技術を用いた点検手法の提案、3D―PDFによる帳票の取りまとめなどについて評価いただき感謝しております。今後の維持管理についても微力ながら貢献できるよう努力する所存です」と話した。
 今回の業務は、水資源機構琵琶湖開発総合管理所が管理する水門などのうち、湖北地区29施設、湖西地区24施設の計53施設について、現地踏査および定期点検を実施。点検結果のとりまとめ、対象施設の健全度の定量的な評価を行い、今後の維持管理にあたっての基礎資料を作成する目的で発注されたもの。
 業務実施の際は、現地踏査時の安全管理の徹底やUAVを用いた空撮による周辺環境の把握に努めたほか、点検帳票に3D―PDFを用いるなど、計画的かつ継続的な点検や補修工事に寄与できるよう、分かりやすい資料作りに配慮。
 併せて、全158施設の水門・樋門を適切に維持管理していくことが要求される水資源機構琵琶湖開発総合管理所に対して、今後の維持管理における課題も整理した。
 業務の実施場所は、滋賀県米原市、長浜市、高島市。履行期間が16年8月19日から17年3月20日まで。
 なお、優良業務表彰は独立行政法人水資源機構が発注し、16年度に完成した測量、調査、設計業務、現場技術等業務を対象として、その成果が特に優秀で業務成績の評価点が高く、かつ技術的に高度で複雑なもの、新規技術の導入や斬新な提案等の創意工夫を行ったもの、現場状況を把握し成果に反映したものなど、その取り組みが優れていた受注者の功績をたたえている。

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