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建通新聞社(東京)
2017/07/20

【東京】都 若洲ヨット訓練所再整備の検討開始

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、完成から25年以上が経過した若洲海浜公園ヨット訓練所の再整備に向けた検討を始める。艇庫や桟橋、ヨットヤードなど既存施設の老朽化やバリアフリー化、機能向上などへの対応として、将来需要も見据えながら改修や増築、改築といった再整備の事業内容を固めていく。
 若洲ヨット訓練所は、海の自然とふれあいながら基礎的なヨットの帆走技術を習得できる場所として都が若洲海浜公園の北側に整備した施設。トイレやロッカー室、シャワー室、倉庫、事務室、講義室などを備えた第一艇庫(鉄骨造2階建て延べ746平方b)と第二艇庫(同造2階建て延べ324平方b)、A〜Eの5カ所の浮桟橋、ディンギー用スロープ(延長30b)、ヨットヤード(陸置き場)416区画などを配置。1991年に完成した。
 都内唯一のディンギーハーバーで、全国大会など大規模な競技大会を実施している他、初心者や小学生〜高校生の強化選手向けのヨット教室を開いている。
 既存施設の老朽化が進行してきたことから、現況を確認し、将来需要なども想定しながら改修や増築、改築といった再整備計画を検討する。
 8月8日開札の希望制指名競争入札を経て業務を委託し、施設管理者へのヒアリングや劣化度調査を実施して施設の現況を整理する。
 次に通常時やイベント時の使用・利用状況を調べて問題点や改善点を洗い出す他、接続しているインフラ設備を調べて施設の拡張などに備えた余力を確認する。
 劣化状況の調査結果を基に、改修が必要な箇所と内容、優先度を検討するとともに、機能向上・規模拡充の観点から▽多目的トイレの増設▽障害者対応更衣室の設置▽会議室兼休憩室の設置▽艇庫の増設▽多目的屋外スペースの設置▽ホールなど屋内交流スペースの設置▽桟橋など係留施設のバリアフリー化▽艇用スロープ・クレーンなど上下架施設の増設―の条件や規模を考える。
 その上で、既存建物の改修、増築、改築、桟橋施設の拡充などを総合的に勘案し、複数の再整備計画案を作成。それぞれの概算工事費や工期を取りまとめる。

提供:建通新聞社