県と鹿児島市は、耐震改修促進法で耐震診断が義務付けられた建築物の診断結果を公表した。県所管分が27棟、市所管分は52棟の合計79棟。このうち、建て替えが7棟、耐震改修は16棟を予定。2017年度以降に実施するものは16棟、検討中が2棟、工事中が5棟となっている。鹿児島エースレーンビル(ジェイドガーデンパレス)や南風病院本館などが建て替え、鹿児島サンロイヤルホテルや指宿フェニックスホテルなどは耐震改修等を予定している。
耐震改修促進法では、1981年5月31日以前の旧耐震基準で建築された不特定かつ多数が利用する一定規模以上の建築物について、2015年12月末までに耐震診断の結果報告を所管行政庁に義務付けていた。対象建築物は、病院、店舗、旅館等のほか、学校、老人ホーム等の避難弱者が利用する建築物などとなっている。
県所管分は、学校が1棟、病院等が4棟、ホテル等が14棟、体育館が1棟、公益上必要な建築物が3棟、百貨店等店舗は1棟、航空機の発着場等が1棟。期限までに報告がなく、命令したものが2棟だった。
市所管分は、学校が24棟、体育館が1棟、病院等が5棟、劇場等が2棟、集会場等が3棟、百貨店等が3棟、ホテル等が6棟。図書館が1棟、公益上必要な建築物が4棟、期限までに報告がなく、命令したものが3棟だった。
主なものでは、南風病院本館が20年4月から22年3月をめどに建て替えを予定。ジェイドガーデンパレスは19年度、鹿児島サンロイヤルホテルは17年度の耐震改修を予定している。また指宿いわさきホテルは17年度、指宿フェニックスホテルは20年度に改修、霧島いわさきホテル(旧館)は18年度、霧島国際ホテルの霧島ホールは18年度の建て替え、本館は19年度の耐震改修を見込んでいる。