秋田市上下水道局は18日、土崎港北ほかで雨水の冠水対策として行う新城川左岸3−1号幹線の築造工事を公告した。予定価格は22億7,561万円(税抜)で、来月23日に開札する。県外業者を代表とする3社JVに発注、工事では泥土圧式シールド工や鋼・コンクリート合成管推進工、鉄筋コンクリート管推進工などを平成32年3月24日の工期で行う。
事業は県道上新城土崎港線(通称:飯田街道)の冠水対策として行うもの。同街道の沿線やJR奥羽本線・土崎駅の東側エリアでは大雨の際に道路が冠水し、市立港北小学校の敷地や土崎駅の構内でも浸水被害が発生している。市は同エリアの雨水による冠水被害を軽減する目的で、新城川周辺に延長1,870.5mの雨水管を新設する。
幹線部(L1,561.03m)は光沼近隣公園付近の既設管渠から秋田銀行港北支店前の交差点を経由。内径2,000mmの泥土圧式シールド工で地山を掘削し、セグメントで管体を構築しながら掘進する。枝線部は飯田街道沿線の下水道用地から秋田銀行港北支店の延長286.17mで、内径800mmの鉄筋コンクリート管推進工を施工する。
幹線部との接続は、立坑を設けず幹線本体に直接接続する「地中接合方式」を採用。接続後は推進機内部の設備を分解して発進立坑から回収する。
今回の工事は税抜き予定価格22億7,561万円で、3社による特定建設工事JVに発注する。代表者には、過去10年以内に仕上がり内径2,000mm以上で1スパン、施工延長1,500m以上のシールド工事の元請け実績が必要。代表者以外の構成員(2社)は土木の総合点数が850点以上であることなどが要件となっている。
提供:秋田建設工業新聞社