富山県土木部港湾課は、伏木富山港(富山地区)臨港道路西宮線新設について、今秋に道路詳細設計を委託する。
富山港の東西を結ぶ富山市千原崎〜東岩瀬町地内の延長800メートル、幅員9・5メートルを新設する。地質調査や測量設計を行い、富岩運河を横断する橋梁46メートルの形式、県道富山港線取付部との道路法線の検討を進めている。17年度は道路詳細設計、大型補償物件の詳細調査に取り組み、地元関係者への事業説明や用地補償に向けた協議を行う。
総事業費は14億円。21年度の完成を予定している。
富山港では泊地を挟んで埠頭用地が東西に分かれ、港湾荷役車両が交通量の多い国道415号や周辺の住宅市街地を通行し、港湾機能が十分に発揮できない状況となっている。西宮線の整備により東西埠頭用地間のアクセスが向上し、荷役作業の効率化や取扱貨物量の増加、渋滞・騒音の低減などを図る。