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建通新聞社四国
2017/07/14

【高知】高知県 治山・林道工事の箇所別概要公表

 高知県林業振興・環境部は7月7日、2017年度の治山工事と林道開設工事の箇所付け概要を明らかにした。総事業費は31億9859万円で、そのうち治山工事は50カ所、23億5995万円、林道開設工事は13路線15工区の工事と1カ所の全体計画策定を合わせ、8億3865万円。工事は各林業事務所から順次発注する。
 治山工事では、山地治山事業が13カ所、6億3542万円。うち台風や豪雨に起因する山腹崩壊により荒廃した山地の復旧整備を図る復旧治山事業は、安芸市中尾谷、いの町手箱山など9カ所、5億1174万円。地すべり防止区域内の計画的な整備を推進する地すべり防止事業は、いの町葛など3カ所、1億0370万円。防災機能の低下した保安林の機能回復、改良を行う防災林造成事業は高知市長浜の1カ所、2000万円。
 台風や集中豪雨で著しく激甚な災害が発生した地区で、再度災害防止のため、緊急かつ集中的に荒廃地の復旧整備を実施する治山等激甚災害対策特別緊急事業は9カ所、7億6524万円。うち治山激甚災害対策特別緊急事業は越知町小日浦など5カ所、4億2274万円、地すべり激甚災害対策特別緊急事業は大豊町内の4カ所、3億4250万円。
 重要な水源地域で、荒廃森林、水土保全施設の整備や荒廃地の復旧整備を行う水源地域等保安林整備事業は8カ所、2億5610万円。全てが水源森林再生対策事業、大川村の5地区などで実施する。
 荒廃山地や荒廃の危険性が高い山地、崩壊によって発生した土砂や流木が下流に被害を与えるなど、民政安定上放置し難い山地で復旧整備を実施する山地防災事業は20カ所、7億0316万円。うち、激甚災害で被災した地域や特殊土壌地帯で発生した荒廃地で、次期降雨時の災害を未然に防止する林地荒廃防止事業は、黒潮町横浜、室戸市山口など16カ所、5億2320万円。山腹崩壊や落石の可能性が濃厚な山地や侵食によって荒廃の可能性が高い渓流で、民政安定上放置し難い山地で実施する予防治山事業は、安田町与床など4カ所、1億7996万円。
 林道開設工事では、森林整備基盤の充実と山村農林業の振興を図る林道開設事業は仁淀川町のシバ小屋線など3路線3工区、1億2000万円。地域の経済基盤強化や生活環境整備を図る県営道整備交付金事業は安芸市の畑山仲木屋線1工区など8路線9工区、4億5359万円。旧緑資源幹線林道を継承し、林業を中心とした総合的な地域振興を図る幹線林道事業は四万十市の中村・大正線3工区など3路線4工区、2億6506万円。

提供:建通新聞社