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建設経済新聞社
2017/07/14

【京都】元清水小跡活用で3者が覚書 NTT都市開発が直営ホテル 3階の増築棟含め約50室収容

 京都市とエヌ・ティ・ティ都市開発梶iNTT都市開発梶B代表取締役社長中川裕氏、東京都千代田区)、清水自治会連合会の3者は13日、京都市東山区の元清水小学校跡地活用計画の合意に関する覚書を締結した。
 中京区の京都市役所本庁舎で締結式を開催。京都市から門川大作市長、岩ア清行財政局行財政担当局長、NTT都市開発から中川裕代表取締役社長、楠本正幸代表取締役副社長ら、地元から田中博武清水自治会連合会長らが出席した。
 覚書への署名後、門川市長は「元清水小は伝統ある学校。記憶を未来につなぎ、新しいステージに入る」と期待感を表し、中川NTT都市開発社長は「和と洋、モダンとアンティークといった対照的な要素を掛け合わせ、高品位なホテルを目指す」と抱負を語った。
 23年3月閉校の元清水小学校跡地(東山区清水2丁目204−2他/敷地7296・19u(公簿面積))の活用計画によると、既存校舎は外観を保存・再生するとともに、耐震改修と内装リニューアルで宿泊施設として活用。屋上にはルーフトップテラスを設ける。
 敷地北側には3階建の宿泊棟を増築し、敷地の西側に平屋建のレストラン・カフェを新築する。建物間をつなぐ渡り廊下も新設する。増築部分はガラスを使って透明感を持たせ、既存建物を引き立てる。
 敷地北東側のプール跡地に自治会活動を行うための2階建の集会所等を新築。1階に集会所、給湯室、男女別及び多機能トイレ並びに小会議室、2階に倉庫を設置する。2階の一部には宿泊施設の従業員用諸室を併設し、地元利用専用出入口と宿泊施設従業員用出入口を別々に整備する。集会所等の南側に地元利用専用の駐輪スペースを設ける。
 グラウンドの北側に芝生広場を整備し、南側に車寄せと駐車場を整備する。敷地北側と南側の既存の倉庫とトイレは撤去する。主な出入口は南側の松原通とする。
 既存部分はRC造4階建、合計延4196u(プール、プール付属室、倉庫及びトイレを除く)、増築部分は3階建、延約2670u(建築面積約1600u)で、合計約延6880u(建築面積約3350u)。
 用途内訳は▽ホテル=約6190u▽集会所(自治会館)=約410u▽レストラン=約280u。
 NTT都市開発が開発から経営までを行う初の直営ホテルとなる。運営は潟vリンスホテルへ委託する。客室は平均面積50u以上とし、約50室を収容する。
 市とNTT都市開発は、今後、土地賃貸借契約を締結する。
 開業時期は31年夏頃の予定。
 コンサルはOPQマネージメント(大阪市北区)。