鹿児島市交通局は、鹿児島駅周辺都市拠点総合整備事業のスケジュールに合わせて、市電の停留場を整備する。10日、鹿児島駅前停留場整備事業に伴う軌道ほか基本・実施設計業務委託契約に関する制限付き一般競争入札の実施要領を公告し、8月3日に入札を行う。2017年度末までに完了させ、19年度の工事着手を目指す。
同局では、市電停留場とJR鹿児島駅との交通結節機能を図るため、一部軌道変更や電停のバリアフリー化、上屋設置などを実施。軌道施設・電気設備および上屋等の建築設備の構造変更などを行うため、測量と地質調査を含めた基本・実施設計を委託する。停留場と新駅舎の距離の検討も進める。
軌道施設は、電車停留場が頭端式(3線4ホーム・約250u)、電気設備はセンターポールおよび信号機など。それぞれ軌道線路は、停留場部は約90m、一般部が約160m。建築設備は停留場上屋(約540u)、信号所(約20u)乗務員休憩場(約10u)となっている。
設計が完了したあと、18年度の認可手続き(軌道変更・上屋設置)を経て、19年度に着工する予定。21年度の駅前広場の供用開始に合わせて整備する見通しだ。